「第21回 えがおさんさんまつり」開催しました
2025年10月11日(土)に、「えがおさんさんまつり」を開催いたしました。
今年のおまつりは、「新宿区社会福祉協議会ささえあい助成金」を頂き開催することができました。
ご支援いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
当日は雨の予報もありましたが、お天気に恵まれ、多くの方にご来場いただき、例年以上ににぎやかであたたかい時間となりました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
会場の様子
会場には、利用者さん・ご家族・きょうだい児・ボランティアの皆さまなど、幅広い方々がお越しくださり、とてもにぎやかな雰囲気となりました。また、日ごろ法人運営でお世話になっている方々にもご来場いただき、私たちの活動の様子をご覧いただく機会にもなりました。
利用者様が会場へ到着すると、スタッフみんなでお出迎え。嬉しそうに入ってくる子もいれば、少し恥ずかしそうにそっと入ってくる子もいて、表情はさまざまでした。EFCの学生さんと一緒に席へご案内し、おまつりのスタートを楽しみにお待ちいただきました。




いざおまつりが始まると、会場全体があたたかい空気に包まれました。なかでも、EFCの学生さんの活躍がとても印象的でした。普段接する機会の少ない利用者様にも自然に寄り添い、楽しい時間をつくってくれて、緊張していた子どもたちも次第に笑顔に変わっていき、本当に素敵なひとときとなりました。

ステージ・パフォーマンス
午前の部は、「スティールパンライフ」様による心地よいスティールパンの生演奏から始まりました。お二人の奏者による演奏は、まるでノリの良い海の世界に引き込まれるような美しい音色で、会場全体をやさしく包み込みました。体験会では、ドラム缶から生まれているとは思えない不思議な音色に、皆さん興味深そうに身を乗り出して聴き入っていました。



午後の部は、「福本音楽事務所」様のトリオによるパフォーマンスでした。ジャズのエッセンスを取り入れつつ、子どもたちが思わず目を輝かせる工夫が散りばめられた温かいパフォーマンスで、会場全体が明るいリズムとワクワク感に包まれました。



いずれも楽器演奏体験があり、子どもも大人もわくわくが広がる、贅沢なひとときとなりました。










サザンオールスターズで盆踊り
さらに、スタッフによる“会場巻き込み型”ステージでは、サザンオールスターズの「盆ギリ恋歌」に合わせ、放課後等デイサービスすまいるの職員がキレのある盆踊りを披露しました。
子どもも大人も「ヘイ!ヘイ!」と声を合わせ、会場は一体感に包まれる大変にぎやかな時間となりました。





毎年人気!EFC学生さんのダンス
そして今年も、EFCの学生さん企画のダンスタイムもありました。みんなの大好きな曲を選曲。ダンスの軽快なリズムに合わせ、利用者さんもご家族も自然と笑顔になり、会場がひとつになって盛り上がりました。





EFC学生さんによるゲームコーナー
今年もEFCの学生さん手作りのゲームコーナーで、子どもたちが自由に楽しめるブースも多数用意してくれました。
「見て!できたよ!」と笑顔を見せてくれる利用者さんやきょうだい児さんに、スタッフもほっこり。
親子で楽しんだという声も多く寄せられました。毎年、EFCの学生さんの様々なクオリティが上がっていることにスタッフ一同驚きを隠せません!いつもありがとうございます。





パン販売ブース
毎年大人気の、新宿福祉作業所「エスポワール」さんのパン販売。
今年はEFCの当事者ボランティアの方が販売を担当してくださいました。
このボランティアさんの営業力が見事で、「これ、おすすめです!」と紹介した商品は、あっという間に完売してしまうほどでした。




「スナック都ろ美」嚥下食商品デモンストレーション
また今回は、食事支援が必要なお子さんを育てるママ・パパのコミュニティ「スナック都ろ美」様(https://snack-toromi.com/)のブースも参加していただきました。嚥下食商品のデモンストレーションでは、実際にオススメ商品を使って作り方も紹介していただきました。デザートのようにおいしい味わいのものや、おしゃれなパッケージの嚥下食が紹介され、訪れた方々からは「すごーい!」と驚きの声が上がっていました。



「あそびのむし」体験コーナー

医療ケア児のママたちの声から生まれた「難病のこどものためのおもちゃセット あそびのむし※1」のブースを今年も開設。ブースは作業療法士が担当しました。子どもたちは思い思いのおもちゃを選んでリラックスして遊んでいたのが印象的でした。良質な様々なおもちゃや楽器を体験できるため、きょうだい児さんにも大変人気のコーナーでした。
※1 おもちゃ美術館×日本財団助成から寄贈



えがおさんさんの取り組み「えがおさんさんまつり」とは
えがおさんさんまつりは、「利用者様とそのご家族みんながえがおになってほしい」という想いで2006年から始まった1年に1回開催するおまつりです。医療・福祉の制度が今ほど充実していない時代にスタートし、えがおさんさんが今も大切にしている取り組みの1つです。
地域で会場を提供していただき、EFCの学生ボランティアの協力のもと、「いつもの」看護師・ヘルパーなども参加する安心のもとで開催しています。参加した利用者様はもちろんのこと、そのご家族、ごきょうだいにも楽しんでいただいています。
医療的ケア児・者、難病、知的障がい、発達障がいなど、さまざまな障がいのある子どもから大人までが一堂に会するイベントは、えがおさんさんならではの取り組みです。また、えがおさんさんのスタッフにとっても、普段は関わる機会の少ない、あるいは初めてお会いする利用者様やご家族と直接お会いできる、楽しみな一日となっています。
安全を守るため、このおまつりは一般公開ではありませんが、最近は私たちの活動を知った地域の方からお問い合わせをいただくことも増えてきました。地域とのつながりが広がるとともに、障がいのあるお子さん・ご家族への支援を知っていただく貴重な機会にもなっています。
これからも、このイベントを大切に続けていきたいと思います。

参加者の声
- 会場が広すぎず、観たり踊ったり遊んだりしやすい空間でした。
- バリアフリーで、安心して参加することができました。
- 会場は広々としており、マットも利用できてとても助かりました。
- 到着から帰りまで案内やお見送りがあり、温かいサポートを感じました。
- スタッフさんや学生さんが多く、こまめに声をかけていただけて心強かったです。
- 会場が慣れ親しんだ校舎だったため、リラックスして過ごすことができました。
- 会場に入った瞬間からワクワクする雰囲気に包まれ、お祭りムードを楽しめました。
- 内容が盛りだくさんで、時間があっという間に過ぎてしまいました。
- スティールパンを観るだけでなく、実際に体験できたのが良かったです。
- 学生さんのダンスは選曲の幅が広く、親子で楽しめました。
- ダンスレクチャーは、大人も一緒に楽しめる内容でした。
- 生演奏を家族で聴くことができ、音楽好きとしてとても嬉しかったです。
- 知っている曲や簡単な振り付けがあり、参加しやすかったです。
- 目の前で踊ってくれる臨場感があり、一体感を感じました。
- 子どもが目を輝かせて、皆さんの様子をじっと見ていたのが印象的でした。
- きょうだいも含め、家族みんなで楽しむことができました。
- 多くの職員の方が見守ってくださり、親同士の交流の時間も持てて嬉しかったです。
- 普段は外出のハードルが高いため、貴重なお出かけの機会となりました。
- 帰宅後も「楽しかったー 今度はいつかな〜♡」と話しており、良い思い出になりました。
- 企画、特にダンスが楽しみで、期待以上の内容でした。
- 一人一人に対するきめ細やかな配慮が感じられるイベントでした。
- 全体を通して安心感があり、今後の活動も応援したいと感じました。
といった嬉しい声が多く寄せられました。

おわりに
今回のえがおさんさんまつりは、「新宿区社会福祉協議会ささえあい助成金」のご支援を受け、多くの方のご協力、ご寄付によって開催することができました。
準備にご尽力いただいたスタッフの皆さま、協力してくださったボランティア・関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。これからも地域の皆さまとつながりながら活動を続けてまいります。
今後とも、えがおさんさんをよろしくお願いいたします。