【活動報告】プレイセラピー・シンポジウムに当法人の阪口が登壇しました

まだ桜の花が残る、暖かな春の陽気に包まれた4月4日(土)、プレイセラピー(遊戯療法)をテーマにしたシンポジウムが開催され、当法人の阪口が登壇させていただきました。
今回は、その日の様子や、私たちが学んだ大切な気づきを少しだけお伝えしたいと思います。

地域で支える、子どもたちの未来
今回のシンポジウムでは、世界で活躍するセラピストによる貴重な事例紹介も行われました。

特に印象的だったのは、学校で「落ち着きがない」とされていたあるお子さんのお話です。プレイセラピーを継続したところ、授業中に教室内を動き回ることがなくなり、驚いた先生が「彼に一体何をしたの?」と尋ねたそうです。セラピストの答えは、「何かをしたわけではなく、ただ、そばにいただけよ」というものでした。
「何かをさせて変えようとする」のではなく、ただ寄り添い、受け入れることの大切さを物語るエピソードに、会場中が静かな感動に包まれました。
また、ジャカルタのセラピストによる報告も非常に印象深いものでした。大規模な地震が発生した際、被災した子どもたちの心のケアとしてプレイセラピーが大きな役割を果たしたという実体験は、言葉を超えて胸に迫るものがありました。

「ありのまま」を受け入れる難しさと大切さ
プレイセラピーの基本姿勢として語られたのは、以下の3つの原則です。
批判しない Non Juagmental
誘導しない Non Directive
解釈しない Non Interpretative
言葉にすると簡単そうに聞こえますが、実践するのはとても難しく、深いものだと感じました。
でも、この「ありのままを受け入れる」という姿勢は、私たちが日頃向き合っている障がいのあるお子様や、その「きょうだい児」の皆さんと接するうえで、とても大切なヒントになると改めて感じました。

日々の支援のなかに、そっと生かしていきたい
シンポジウムに参加されていたセラピストの皆さんは、「世界中にもっと仲間が増えてほしい」という願いを込めて活動されています。一方で、私たちの法人は、このセラピーのエッセンスを日々の支援のなかで大切に生かしていくという形もあるのではないかと考えています。
たとえセラピーを通して子どもの課題が解決するきっかけが見えたとしても、まずは周りの大人がその必要性を感じ、心を通わせることが何より大切です。
私たちは、この学びを日々の関わりのなかに少しずつ取り入れ、より良い支援をかたちにしていくことで、プレイセラピーを必要としているご家庭に、自然な形で寄り添っていけたらと願っています。
おわりに
すべての子どもの心に寄り添い、ありのままの自分を出せる場が広がっていくこと。 私たちはこれからも、地域ネットワークの一翼を担いながら、子どもたちの笑顔を支えていきたいと考えています。
今回、このような貴重な登壇の機会をいただき、心より感謝申し上げます。



主催:東京プレイセラピールーム
https://tokyoplaytherapyroom.com/